ヨード卵・光の使用をはじめとした、
お好み焼ゆかりの一貫した「安心・安全・健康・信頼」へのこだわり

昭和25年創業の株式会社ゆかりでは、「安心・安全・健康・信頼」を大切にすることを心がけています。今回は社長の山下様に、ヨード卵・光を使用するに至ったきっかけやこだわりを伺いました。

■鉄板コミュニケーションを通し、美味しいものを安全に食べていただきたい

――御社がお好み焼の店舗を始めたきっかけを教えてください。

創業当時はお好み焼の店舗ではなく、ぜんざいなどを提供する甘味屋でした。時代の流れとともに洋食屋に業態を変更して営業を続けていましたが、外資系ファミリーレストランが日本に参入し、資本では敵わないので更なる業態変更を余儀なくされたのです。先代は、鉄板1枚をお皿のように見立て、鉄板を囲んで一緒に食事をする「鉄板コミュニケーション」を推奨し、それが実現できるのはお好み焼だと提唱しました。

私たちの社名は「ゆかり」ですが、人と人との「縁(ゆかり)」が由来です。そのため、鉄板コミュニケーションの食事スタイルを私たちが提供することに意味があると思い、昭和47年お好み焼屋に業態変更いたしました。

――「鉄板コミュニケーション」、素敵な考え方ですね。御社が大切にされていることはなんでしょうか?

「安心」「安全」「健康」「信頼」、ゆかりはこれら4つの言葉を大切にしています。
食事の提供は、お客様から命を預かるということです。仕入れや調理ひとつ間違えれば、食中毒のような命を落としてしまう事態に発展してしまう。素材を選定する段階から責任を持ち、より良いものを仕入れています。こだわり抜いた素材からできた商品を通して、お客様の健康に貢献する。そうして信頼を得ていくような経営を目指しています。

――食事は命と密接に繋がっているということですね。お好み焼をはじめ、一品料理も様々な種類があり興味を惹かれました。メニューへのこだわりはありますか?

私たちのこだわりは、メニューのアイデアの豊富さです。店長には、自分のお店を経営している感覚でオリジナル性を出してほしいと伝えていて、グランドメニュー以外は店長が裁量権を持つ仕組みを導入しています。また、外国籍の社員の豊かな発想もメニュー化に取り入れるなど、試行錯誤を繰り返しています。

さらに、一品料理もそれぞれの分野の専門店と同じ素材を仕入れていることも大きな特徴です。私たちはお好み焼専門店ですが、鉄板焼き系の一品メニューも専門店レベルを維持しないといけない。素材は毎年ブラインドテストを行い、より美味しいものをリーズナブルな価格で提供することを目指しています。

――なるほど。そんな豊富なメニューの中で人気商品をどちらになるのでしょうか。

特選ミックス焼ともちもちチーズ焼ですね。もちもちチーズ焼の餅は厚切りで、独特の食感を生み出しています。女性の方にはフロマージュ焼も人気ですね。5種類のチーズ(ゴーダ・モッツァレラ・チェダー・フォンデュ・プロセス)を使った、チーズ好きの方にはたまらない逸品です。なかにはワインと一緒に食べる方もいます。お好み焼にあうワインもメニューに用意しています。

■ヨード卵・光は「ゆかり」の理念と一致していた

――ヨード卵・光を使用している経緯を教えてください。

お好み焼屋を始めた当時、既に同業他社が一足先に同じ商売を始めていたんです。そのなかで差別化を図るために特別感がある素材を選ばないといけないと思い、メインどころの素材である鶏卵は、当社が大切にする理念とマッチしたヨード卵・光を使用することにしました。

――理念とマッチとは、どういうことでしょうか?

ヨード卵・光も「安心」「安全」「健康」を大切にしており、先ほど述べた私たちが大事にしている「安心」「安全」「健康」「信頼」と見事にマッチしたのです。

先代がスーパーで6個パックのヨード卵・光を購入し、パッケージに記載されてあったお客様相談室に電話して入荷希望を直談判したんです。当時はゆかりの店舗数が3店舗だけだったので、鶏卵の使用量があまり多くはないことから、仕入れは難しいかと思っていたのですが、「ゆかりのお好み焼にはヨード卵・光が必要である」と伝え続けた結果、ヨード卵・光の仕入れが可能となったのです。

――ヨード卵・光を使用しているからこそ実現できる、お好み焼の風味や食感の違いを教えてください。

ヨード卵・光を使用するとどの商品も、食感がふんわりしますね。また、オムそばは弊社が洋食屋時代から継承している商品ですが、ヨード卵・光は卵の黄身の色味がそのまま強く出やすい特徴を活かしています。
卵を使用する商品はすべて、ヨード卵・光の使用を心がけています。お客様に安心を感じて食事をしていただきたいからです。

――ヨード卵のトッピングを使ったおすすめの食べ方を教えてください。

塩焼そばにヨード卵・光をトッピングする食べ方がおすすめです!目玉焼きを上に乗せる、という食べ方も美味しいのですが、個人的には麺を焼いている途中に卵を入れて、かき混ぜて、卵を半熟状態で麺に絡ませる食べ方が好きですね。塩ダレの風味がさらに引き出されて、味が絡んでくるんですよね。見栄えはあんまりですが(笑)味は抜群に美味しいですよ。

――毎週月曜日に開催する「玉子デー」では、お好み焼または焼そばをご注文の方に、ヨード卵・光の1個無料でトッピングできるサービスをされていますが、「玉子デー」を始めた経緯はなんでしょうか?

経緯は2つあります。1つ目は、トッピングの美味しさや楽しさを知ってほしいから。卵をトッピングすることによる、味わいの変化を楽しんでもらえたら嬉しいですね。
2つ目は、飲食店全体に共通する話かもしれないのですが、週末に比べて月曜営業の客足が少ないこと。ここの集客量をなんとかしなければいけないと考えた案が、ヨード卵・光の卵トッピング無料サービスです。

「玉子デー」を始めた結果、今では月曜日に来店されるお客様が増えました。卵トッピングの美味しさを知ってもらえ、月曜以外でもトッピングのご注文が増えたので、サービスを始めて良かったと思います。

――お客様からの反応で、嬉しいエピソードはございますか?

楽しんでいただけているお客様が非常に多いですね。「玉子デー」のことを知らないお客様にも、注文時に案内をすると会話につながり、より一層お客様との関わりが増えています。さらに料理の見栄えも良くなり、味もさらに美味しくなったとのお声もいただいております。
お客様が帰られる際に、「ありがとう」「美味しかった」「また来るね」と言ってもらえる回数が増えたことが一番ありがたく感じますね。

――お客様との縁や繋がりができているのですね。

■安心・安全なお好み焼を開発し、文化を世界に広めていきたい

――今後の展開について、新メニューなどなにかお考えでしょうか?

コロナ禍は自社のビジネスモデルを見直す機会になり、今後は物販を強めていこうと進めています。すでにパウチ化のほんまもんのどて焼や冷凍のお好み焼はありますが、次の展開では海鮮の鉄板焼を物販で作りたいですね。さらに冷凍のお好み焼も開発を進め、砂糖不使用のお好みソースやオーガニックの素材の使用、小麦粉不使用で米粉を使った生地のお好み焼を作ろうと考えています。

――すべては「安心・安全・健康・信頼」という理念に基づいているのですね。

はい。日本国内のオーガニック需要はもちろん、今後は店舗も世界進出を視野に入れています。世界中でお好み焼が「おいしい食べ物」だといった認知が広まれば、お好み焼文化は豊かになると思うんです。そのためにも、ゆかりは今の味を前提にしながら、より進化し続けないといけません。

今後は店舗と同時に、物販でゆかりの名前と味が世に広く伝わるように注力していく予定です。オンラインショップでは、開発中である砂糖や小麦粉を使わない世界初のお好み焼も販売したいですね。現在提供しているお好み焼のクオリティやレベルをより一層引き上げるべく日夜精進します。

卵を使う商品はすべてヨード卵・光を使用する。一貫したこだわりを通じて、お好み焼ゆかりが大切にしたい「安心・安全・健康・信頼」を実現されていることがわかりました。店舗やご家庭で、ヨード卵・光の良さを活かしたお好み焼をお楽しみください。