コク3.5倍、
プロのヨード卵・光活用事例

ヨード卵・光を使って繁盛しているお店を訪問。

青森県 おいらせ町
「ケーキハウス白い森」様

【お店データ】
青森県おいらせ町鶉久保32-1
営/10:00-19:00(ランチタイム11:00-14:00)

地元に愛される
ケーキ屋さんを目指して

米軍基地のある青森県三沢市にある「ケーキハウス白い森」は、地元に愛されるケーキ屋さんを目指して18年目を迎える。新緑の季節にはシンボルツリー・白樺の白と緑の美しいコントラストが楽しめる。併設するカフェにはママさん、OLなどの女性たちがティータイムやランチに訪れるほか、お持ち帰り用のケーキを買う背広姿の男性も多く見受けられる。奇をてらわず、素材の味を引き出したシンプルで味わい深いケーキが魅力だ。

「ショートケーキ、モンブラン、ロールケーキなど、昔からあるメニューが人気です。定番の味をお求めになるお客様も多いですが、とはいえ目新しさもご期待されているのでは?と思い、新作ケーキの考案にも日々励んでいます」とパティシエ兼取締役の金沢泰枝さん。

「ヨード卵・光」で極めた
純正ロールの味と食感

「ヨード卵・光」を使うきっけになったのは2年前。初めて試食した時に「臭みが全くない!」と思ったそう。そこでオープン当初から作っていた純生ロール(ロールケーキ)の卵を「ヨード卵・光」に切り替えることを即決。臭みがないということは仕上がりも違うということ。泡立てる際もその違いは明確で、とても滑らか。そして焼き上がったスポンジはしっとりふわふわ、歯切れのよい弾力もあり、こんなに違うんだ!と実感したそう。卵黄がしっかりしており、黄身と白身を分ける際につぶれにくいことも、使う時にロスがなく決め手になった。

「素材の特徴を捉えて、どうしたら良いところを引き出せるか。そしていかに同じ味に作り上げるかがお菓子作りのポイントですね。泡立て方ひとつでしっとり感が違ってくるんです」と金沢さん。「ヨード卵・光」という素材が良かったとしても、その特徴を捉えて使わないといい結果にはならないそう。季節や天候でも微妙に味が変わるため、厨房の温度・湿度管理は必須だという。そして作り手の経験や技が合わさることで商品の味が決まる。卵感たっぷりでカステラのような食感のあるスポンジと絶妙な生クリームのバランスはこうした素材と技術の賜物。病みつきになりそうだ。

「「ヨード卵・光」は通常の卵よりお値段も高いので、その良さを活かしたプレミア感のあるアイテムでさらなる商品化を目指しています」と金沢さん。なめらかプリン、スティックチーズなどの発売を予定している。シンプルなアイテムほど素材の違いが顕著に現れるようだ。

最後に食べた味は忘れない!
セットメニューにしている理由

カフェで提供するピザ、パスタなどのランチセットはすべてデザート付き。これは“最後にいただくケーキの味を忘れないでね”という想いだそう。 「ヨード卵・光」はランチでも使っていきたいという金沢さん。「生で食べた時のまったりとした濃厚な味わいと旨みは、ぜひカルボナーラで表現したいです。ケーキ屋なので厳選した生クリームや牛乳を使っています。それに「ヨード卵・光」をプラスすれば、きっとプレミアム感たっぷりのカルボナーラができるはず」と美味しいものへの探求に余念がない。ケーキ以外にクッキー、焼き菓子も豊富だが、どれも極めた逸品ばかり。一緒に味わいたい白い森オリジナルの自家焙煎コーヒー豆も販売されている。

国境を越えて「愛され続ける」
お店へ

「白い森」がオープン当初から実践している「バースデー登録制度」は、いつも買ってくださるお客様への感謝とお祝いの気持ちを込めた制度。登録するとお誕生日近くにハガキが届き、ハガキ持参でバースデーケーキを予約購入することでケーキの割引券がもらえるシステムである。“美味しく”“お得感たっぷり”で、中には18年間欠かさず注文する方もいらっしゃるそう。三沢市には米軍基地があるため外国籍の方も多いが、ケーキの嗜好が異なるであろう外国人のお客様も増えており、アメリカへ帰る前にケーキの作り方を教えてほしい!と頼まれるほどだ。以前はパティシエとして厨房専属だった金沢さんだが、接客も経験する中で、お客様あってこそのお店だということを実感しているそう。金沢さんのお話からは、地元に根付き、国境を越えて三沢の人々に愛されるお店の姿が垣間見える。 また食べたいと思わせる記憶に残るケーキやクッキーの数々。その陰には、「いつもの味」の安心感を守りつつも、常に新しいことに挑戦する姿と、素材を活かす洗練された技術があった。
※掲載情報は2019年5月取材時点のものです。